2011年6月23日木曜日

自転車通勤者に手当て。非課税。環境保護と健康維持に貢献。


海外のネット新聞に面白い記事がありました。ヨーロッパ各国で自転車通勤を奨励。1キロ単位で非課税の手当てが支給されているという内容です。

その理由は環境保護や健康維持に貢献するからだという。何とベルギーでは、1キロ当たり0.20ユーロ(約23円)。オランダは0.15ユーロ。イギリスでは1.6キロ当たり最高20ペンスだそうです。すべて非課税だと言うのですから驚きます。ベルギー財務省の調査では、自転車通勤手当てを受け取った人は2006年で14万人。2010年は27万人。今後、年々増加するであろうと予測しています。また、ベルギーの大手スーパーでは4年前に自転車通勤奨励策を導入。勤務地から最大7キロ圏内に住む従業員に自転車とそのメンテナンスを提供。2100人の従業員が自転車通勤中とのこと。

ヨーロッパはどこへ行っても自転車専用ロードが整備され、走りやすい。自転車専用地図もあります。レンタルも簡単。とにかく快適です。日本は自転車の位置づけが曖昧ですから幹線道路を走るとピヤーッとするときがあります。自転車はヒトと同じ歩道を走らねばならない場合と車やバイクと同じ道路を走らねばらならい場合とがあり、区別がマチマチなのです。そこがヨーロッパと大きく異なります。

それはさて置き、時折、私は会社近くの河川敷をポタリングします。回りの景色を楽しみながらのんびり自転車乗りすることをポタリングと言います。昼時はジョギングしているヒトも多いのですが、数年前からポタリングするヒトも増えているように感じます。それも"ママチャリ"ではなく本格的なロードやマウンテン。ヘルメット&サングラスでさっそうと走る中年男性が多い。多分、退職した"団塊の世代"のヒトなのかも知れません。本格的な自転車は10万円前後しますので一見高いよう思えますが、ゴルフや釣りに比べれば、安いものです。もし、コレと言った趣味のない小父さんがいるのなら、自転車がお薦めです。一人でもOK。何処へでも行けます。慣れてくれば自転車持参で旅に出ることもOK。「輪行」と言うのですが旅先で再び組み立て、気ままにポタリングする。楽しいですよ。なかなかエコぽっくて格好イイものです。やってみませんか。

2011年6月18日土曜日

寡黙でガマン強い人々を騙し討ちにするな



もし機会があるのなら<神様>に聞いてみたい。「なぜこの時に三陸沖だったのですか?」と「なぜ東海沖ではなかったのですか?」と…。決して東海沖ならイイ訳ではないのですが、寡黙で辛抱強い東北人がなぜこんな最悪な目に合わねばならなかったのか。岩手と宮城の親戚を訪問。胸に込み上げて来る悔しさを抑えながら体験談を聴きました。

高速道のサービスエリアやすれ違う車に"がんばろう!○○"のステッカーが貼られていました。応急⇒恒久へなのでしょうか各地で道路工事中でした。故郷仙台の郊外住宅地の屋根は今でもブルーテントがチラホラ。「これでも随分少なくなったヨ」とのこと。石巻の親戚に"義援金"のことを聴いてみました。子声で「ゼンゼン…」と片手を小さく振りました。ライフラインも瓦礫処理も手付かず。義援金もゼロ。なんと言うことでしょう。あの日からもう100日も立っていると言うのに…。

義援金はまだイイ方です。問題なのは復興金の使い道です。数兆円の利権が絡むのですから中央官庁と政治家の思惑は複雑です。そう簡単に大連合など出来ない訳です。復興への掛け声だけは大きいのですが実は党利党略・私利私欲。自分の利害や損得ばかり気にしています。特殊な進化を遂げた今の日本の上層部の特徴です。もっとも彼らを選んだのは私たちです。批判は出来ません。程度の差こそあれ同じように私たちもガラパゴス化しているのですからネ。

世界遺産に名乗りを上げた平泉中尊寺。その近くの衣川古戦場跡を通りました。鎌倉時代に藤原三代の基をつくった騙し討ちの場所です。奥州豪族安部一族を皆殺し。富を横取り。蝦夷地に源氏の勢力基盤を築いた戦いです。その昔、平安時代にも平泉近くの水沢で騙し討ちがありました。征夷大将軍坂上田村麻呂が大敗しながらも敵将を都へ連れて行き、皆殺し。横取り。蝦夷王アテルイの戦いです。東北は昔から中央から騙し討ちされ、泣き寝入りを繰り返してきた長い歴史があります。

今回の東日本大災害も中央政府の騙し討ち(?)とは言わないまでも"天災"だと言い訳しながら実は彼らが犯した大いなる"人災"ではないか。多くの東北人はそう思っていますヨ。特に福島原発は最悪です。このままでは岩手⇒宮城⇒福島の被災者の多くは泣き寝入りです。

阪神淡路大震災は幸いにしてヤル気のない首相(誰とは言いませんが)でしたので利権付きで官僚へ丸投げ。そのお陰で敏速な復興処理ができた。今回はどうでしょうか。生じっかヤル気ある首相なのでこの体たらくです。阪神淡路では1ヶ月で成立した復興基本法が今回は3ヶ月以上。次はたっぷり利権が含んだ美味しい二次補正予算ですから戦々恐々です。もし、今回の大震災が東海沖で起きたとしたらどうだったのでしょうか。東北のような"騙し討ち的"な後手の対処ではなかったかもしれません。寡黙で我慢強い正直な人々が住むが故に今も昔も泣き寝入り。このままで言い訳ありません。3月11日を「日本再生記念日」として後世に伝えてゆかねばなりません。帰り道、栃木の佐野インターで一休み。トイレを除き、店内全体が暗い。東電エリアに入ったことを実感しました。


※緊急出版・特別報道写真集『巨大津波が襲った3・11大震災』(河北新報社)は必見。東日本が再起するため…あの日に何が起きたのか。この一冊を見ずに語ることはできません。詳細は⇒ http://www.kahoku-ss.co.jp/