2015年12月17日木曜日

どうなる?この国…ジャパン


イタリアからの帰路便はハティハド航空(Etihado Airways)。初めて利用する会社でした。アラブ首長国連邦(UAE)の国営航空会社とのこと。世界屈指の大金持ち国。機内誌に『お金持ちになる10の習慣』なる記事が載っていました。それは…

1.シンプルで質素な生活。
2.モノではなく自分自身に投資する。
3.時間とお金を大切にする。
4.モノより経験にお金を使う。
5.お金は使用より貯蓄を優先する。
6.お金は増やすために使う。
7.自分から先に他人に尽くす。
8.決断を常に早くする。
9.不要なコトにはお金を使わない。
10.アイデアを常に考え、実行する。

記事の終りには…「アイデアは誰にでもある~だた考えているだけではダメ~大切なのは〝実行〟~実際にカタチにしなければ〝価値〟(お金)は生れない」と…。数年前、国王一族が渡米、デスニーランドを貸切にした事がニュースになりました。さずが大富豪が言う言葉には〝説得力〟があります。見習いたいものです。

帰路便の楽しみは邦画鑑賞。が、今回は一本もなし。ガッカリ。アジア系は韓国・中国・インドのみ。こんな些細な事ですが時代の変化を痛切に感じます。かつて“Japan As Number One”と持てはやされた時代が懐かしい。失われた20年は大きいネ。この首相交代16人。経済成長率+0.1%。GDP実質-0.7%。何も決めず、先送り…。さて、2年後、消費税10%へ。が、しかし、不可解な軽減税率とやら…。結局、お得意の中庸折衷で決着。1兆円が消えた。これで社会保障は更に雲の上へ。欧州の中で社会保障の整備が遅れているとされるイタリアであっても消費税20%。どうなる…この国ジャパン?!

2015年9月5日土曜日

facebook 9月より



■ 二つの数字が世界を変えた 9月11日

この二つは世界の震撼させた数字。9・11はアメリカで、3・11は日本で起きました。ヒトはどう生きるべきか。人生で最も大切な事は何か。生き方や考え方に大きな影響を与えた日です。あの日、あなたはどこにいましたか。何をしてましたか。あの出来事から何を学びましたか。長く記憶しておきましょう。


■ 怪しい名称「マイナンバー」 9月10日

 江戸時代から過去帳があった日本。今の戸籍。しかし、個人の資産管理までは至っていなかった。遅ればせながら、いよいよ来月から始まる“マイナンバー”。人をバカにした“変な名称”ですが要は「国民総背番号制」の導入。大賛成。隠し資産や預金などがあるヒトは困る。が、そうないヒトは便利。特に人口減少に伴う高齢化社会の暮らし向きに影響大。社会保障制度(医療・厚生・介護・福祉)の公平さを図る上からも必須。問題は個人情報の管理ですね。何せ、彼らは“前科持ち”が多い厚生労働省関連分野の人々ですから、言葉だけではとても信用も信頼もできません。

 マイナンバーとは、アメリカで言う「社会保険番号」に似てたモノ。本来なら所得(収入)を受け取る時、銀行口座(クレジット)を開設する時、病院で初診の時、旅券を申請する時、納税する時、還付を受け取る時、などに必要です。日本の場合、アメリカほど厳密ではない。個人情報の管理体制も未だ責任が不明確。中途半端。そこが問題です。

全く理解できないのは、マイナンバー使用での消費税還付。いよいよ来年からの二桁へ突入する消費税問題。飲食品の軽減措置のこと。マイナンバーで管理するとは何事ですか。大反対です。財務省官僚の良過ぎる頭脳には困ったものです。カネは見えるが、世間が見えない。どうなるニッポン!


■ 弱いヒトへのシワ寄せ   9月5日


ヨーロッパでは、シリア難民の悲惨な現状が大問題。避難民を過剰に乗船。ボロ船が人の重さで沈没。ヨーロッパに流れ着いた遺体の数々。女性と幼児が多い。臭いモノに蓋。観て見ない振り。それでいいのか?…いまEU(特にドイツとフランス)で苦悩中。何が出来るか…。これが現実です。

一方、アジアではどうか。急成長で巨大化したチャイナ。“抗日戦線勝利”を記念した軍事パレード。戦後処理を協議した「ヤルタ会談」には中国代表として蒋介石が出席したハズ。が、いつの間にか毛沢東になってたんですネ。知らなかった。これも“歴史認識”の違いなのでしょう。

ヒトの優劣差 気にする程の差はない 


誰にでも父母二人の親がいます。その親たちにも、当然ならが、双方に二人いる。
一人には必ず二人が要る。つまり、2の二乗。
20乗もすれば軽く1億人を超える。

次の子孫へのDNAの引き継ぎを仮に20年とすれば400年。今から400年前は江戸中期。赤穂浪士の頃。そんなに遠い時代ではない、つまり、私たち一人ひとりには途方もない人々のエネルギーが関わっている。種々雑多のDNA。優劣混在。だから一人ひとりの優劣差など取りに足りない。


生れる前より生まれてからが重要。生きる姿勢。物事の考え方。誰から影響を受け、誰に影響を与えたか。それがヒトの素養と資質を決めるポイント。誰一人、生まれつき優れたヒトはいない。逆に誰一人生まれつき劣っているヒトもいない。その事をシッカリ認識しておかねばなりません。

生き方のビックツリーを習慣づけ、実行する。それが何よりも大切です。すなわち…

┃前向きな姿勢┃素直な心┃勉強好きな日常┃

2015年8月31日月曜日

就活面接の今昔


就活面接解禁(8月)。今月末で内定率70%(東証1部上場会社)とか…。どの業務もどの会社もフレッシュな若者を望んでいます。特に環境変化に前向きなガッツのあるヒト。素直で、元気なヒト。出来れば勉強好きなヒトが欲しい。

昨今、面接で聞かれる最も多い質問は…「最近気になるニュースは何(WHAT)ですか?」「そのワケは(WHY)?」「それへの貴方の意見(COMMENT)は?」なのだそうです。①社会への関心、②地頭の良さ(インテリジェント)、③コミュニケーション能力、が面接官側の合否判断の“ポイント”とのこと。

さて、今も昔も“定番”的な面接質問は、 自己分析(長所短所)・企業研究(選択理由)・自己PR(何をどうしたいか)・志望動機(どこが気に入っているか)・立ち振る舞い(お行儀の良し悪し)。以前と異なる点は、 エントリーシートとグループディスカッション。就活プロたちが指導する訓練セミナーもあると聞き、ビックリ。何でもビジネスになのるですネ。

どんな業種や会社を選べばイイのか。極論ですが、もし、神さまから、どの道を選んでも、何をしても、“君なら必ず成功する”と未来宣告されたらどうするか。何を選ぶか。何をしたいか。そのワケは…。一度、自問自答してみることをお勧めします。古今東西、どの道を選んでも、何をしても、決して楽ではない。なら、好きな道で好きな事をして生きることを選ぶ。それが一番です。ガンバレ!

以前、米国の経営学者が言った「日本的経営」の3つの特徴(終身雇用・年功序列・企業別組合)。いずれも今や瓦解。一人が一業務一企業で定年まで勤務できるのはよほど幸運か悪運のヒトのみ。普通はステージ毎で変化に対応した勤務。転職か独立か。いづれも心身の強さと変化を恐れない前向きな姿勢が必要です。私たちの若い頃とはそこが違う。今の方が大変と思いきや実は今の方がズーッとイイ時代。チャンスがある。

自分はどんな能力を身に付けたいのか。そのワケは…。それを自ら鍛え、高めるには…。今、何をすべきか。

2015年8月25日火曜日

9つ上の兄没 逝く者は裂くが如し


メディアのおくやみ記事。興味深く読んでいます。当然ながら、その道で活躍貢献した方々。が、なぜ(?)と思う方も時々いる。利害が絡んだメディア側の事情があるのでしょう。どんな背景があるのかなど勝手に想像しながら読んでいます。スポーツ界の著名人、平均寿命以下で亡くなる方が意外に多い。

さて、私の兄(今野均)がガンで死去。享年77歳。ボクシング指導が生き甲斐でした。晩年はボクササイズやエアボクシングの普及に努めていたようです。生前「父(享年86歳)より長生きしたい」と言っていたのですが、叶いませんでした。

“波乱万障”と言えば聞こえがイイのですが、兄の生き方は、夫としても、父としても、決して褒められたものではない。ただ、とても明るい性格でお話が上手。社交的。良くも悪くも、好き勝手に生きた自由人でした。

東京上野の大病院。最上階は延命医療を望まないガン患者のみ。個室が多い。担当医が心音・脈・瞳孔を診て小さな声で「ご臨終です」。胸に迫る言葉。安らかに眠るように旅だって逝きました。

そして、町屋斎場(東京荒川)へ。日平均50体。火葬は1体40分弱。スピート化が求められているのでしょう。大型斎場は都内に他6ヶ所あるとこのと。広い駐車場は終日満車。高齢化社会を浮き彫りにした光景です。大変な混雑ぶりでした。

合掌


明日(2015年8月28日)で初七日。

兄の人生、周囲への迷惑を顧みず、好きな道を勝手に歩んだヒトでした。生前、「後悔なし」と言っていたようです。なにせ生涯ボクシング“一筋”でしたから…。そのせいか心臓が強く「危篤宣告」後5日間も生きました。寝ずに看病した親族はさぞ大変だったことでしょう。周囲から助けれ、同時に、たくさん迷惑も掛けた77年間でした。

今毎、どこかで両親や兄たちと再会。好きなビールでも飲みながら、積もる話しに華が咲いていることでしょう。

合掌

2015年8月3日月曜日

facebook  8月より



■ 宇宙人の謝罪 8月13日


韓国訪問中の鳩山元首相。ソウル市内、抗日運動の象徴的な跡地で土下座謝罪。政府要人が“憂国の志士”となりご一行で靖国参拝する。その逆パターンと考えればそれも良し。思想・表現の自由。十人十色です。

 “Trust Me” “最低でも県外” “CO2/25%削減” “国家予算14兆円削減” などなど、宇宙人的発言で話題になったお坊ちゃん。またか?…とさすがメディアも呆れ顔。村山元首相や河野元自民党総裁もご一緒で土下座をすればニュース性が少しアップしたかも…。

やっぱり宇宙人。ご立派…。



■ イタリアでの広島原爆式典 8月11日


40数年前、フィリピンで3年間、暮しました。初めての8月、マニラ下町でバケツ一杯の水を掛けられました。大声で叱声“Kora-Kora Kenpei-Tai”。道端の人々の冷たい目での笑い顔。今でも忘れません。イタリアとは大違い。イタリヤ・ドイツとは三国同盟の仲。そんな関係があるのかも…。

 【8月6日】この日、毎年イタリアで行われている”原爆式典”の事を日本国民のあなたは知っていましたか?

 後ろから水をザバーッと掛けれた事よりも、ポケットの中に入れていた自慢のストップウォッチ(SEIKO製)がダメになった。その事の方が悔しかった。思い出です。

I shall return…で有名なマッカサー将軍、フィリピンは因縁の地です。米軍は徹底攻撃。日本軍は援軍・食糧・何もかもなし。祖国から見捨てられた。兵士11万5000人、民間人2万5000人、計14万人がルソン島北部へ。絶望的に追い詰められた。そんな中での惨劇が多い。その種の事は、当時、たくさん見聞きしました。


■ 二人なら 2個の原爆は避けられたかも 8月10日


ファシズム時代の後半に登場。太平洋戦争を象徴する陸海二人のトップリーダー。共通項は開戦消極派。が、いざ開戦が決まると、いずれも最前線へ。主流積極派から睨まれ、左遷の連続。

が、米軍は二人を恐れた。常に居場所を把握していた。もし、二人が“魔法の杖”側(東京)にいたら、降参のタイミングを早めに模索。広島・長崎へ至ることはなかったであろう。残念。

 ■山本五十六 1941年、真珠湾攻撃。“トラトラトラ”の命令を発した連合艦隊司令長官。1943年、東南アジア・ブーゲンビル島上空で戦死。享年59歳。

 ■山下 奉文 1942年、シンガポール攻略の陸軍司令長官。“マレーの虎”の名称で知られた。1944年、フィリピン防衛線へ。1945年、ルソン島バギオにて降伏。囚人服のまま絞首刑。享年61歳。

山下が囚人服のままで絞首刑台へ登る時。米軍の係員が「日本は間違った戦いをした?」「反省しているか?」との問いに「歴史が判断する」とだけ答えたと言われています。望まぬ戦いを凛として戦った彼の心境はいかほどだったのか。 マニラ郊外モンテンルパに山下大将が没した場所があります。1970年、お詣りしたことがあります。

マニラ軍事裁判は終戦の3ヶ月後、1945年10月から2年間開かれ、毎月3名づつ、計69名の日本軍人が絞首刑になりました。最後の絞首刑者は1947年4月。彼らは「祖国のため…」と必至に戦った。それが絞首刑に値する罪だったのでしょうか。負けると言うことはそう言う事です。不条理。


■ 二つの写真が問う、何故こうなったのか 8月9日

今日は2個目の原爆投下日。1個目(広島)はウラン型。2個目(長崎)はプルトニウム型。原料が異なる二つの元素を一気に使用。そのワケは何だったのか。広島で14万人、長崎で6万人。この数日で20万人の民間人が死亡。

戦後、米国は、この“正当性”をこう説明してきた。つまり、本土決戦ともなれば、その数倍の死傷者が出る。沖縄戦を見れば、その悲惨さが容易に想定できると…。終焉を日本側に決断させるため、止むを得なかった…と。

確かに、日本全土を焦土化してもイイ。“一億総玉砕”と大声で騒いでいた時期です。米国側の言い分も一理あります。

 二つの有名な写真。長崎での「焼き場に立つ少年」。沖縄での「白旗を掲げた少女」。日本史の中で最も異様な15年。ファシムズの時代。ここまで日本人を追い込んだワケは何だったのか。何故、そう成ったのか。一人ひとり、70年前の事を考えてみなければなりません。



■ 負けを想定しなかった 軍国主義の末路 8月6日2

 坂の上に“もう一つ”の雲があるかも知れない。そう思った昭和の大作家、司馬遼太郎。“魔法の杖”( 統帥権)を持った大本営司令部・参謀本部のエリート軍人たちの中に、小説のモデルになる人物がいるかも…。

日露戦での秋山好古・真之の兄弟のような人物、つまり、終戦してからの次なる新時代を考えた日本人がいるのでは…。小説になり得るヒトを探したが、誰一人見つからなかった。

 満州事変から終戦までの15年間、日本史の中でも異質なファシズムの時代。彼らエリート軍人たちは日本人の仮面を被った別の人種だったのかも知れません。本土決戦と称して、国が焦土化し、滅んでもイイと考えていたのですから…ね。

 詳しくは こちらへ ↓↓↓
http://junkonno1.blogspot.jp/2014/08/15.html

 統帥権とは三権(立法・行政・司法)を凌駕した特別権限。何でも出来ることから“魔法の杖”と称される。「これが目に入らぬか…」と言えば、皆がひれ伏す。まるで水戸黄門さんの“印籠”と同じ。このスーパー権限を総勢50名のエリート軍人たちが独占的に多用した。が、誰一人、どうすれば戦いが終わるか。降参するタイミングはいつか。その後の祖国ニッポンはどうすればイイのか。など終焉を考えるヒトがいなかった。それが最悪の事態を招いた大きな原因です。

■ 地上初 1個で14万人が死亡 8月6日


今日は人類史上初、原爆が使用さた日です。3日後、長崎へ。そして次は新潟へ。そんな計画だったようです。今、世界中には1万7000個あると推測されています。が、戦後70年、実践投下されたの2個(広島・長崎)のみ。


過日、訪日した知人夫婦(イスラエル人)。広島原爆記念館を訪れ、大ショックだったようです。真顔で質問。こんな悲惨な戦争へと国民を駆り立てたトップ軍人たち。「戦後、日本人は彼らの責任をどう追及したのか?」との問い。追及どころか御神体となり靖国神社に祭られている、と返答。これたま大ショックだったようです。

“魔法の杖”(統帥権)を握っていた大本営・参謀本部の頭脳明晰な軍人官僚たち、総勢50名。誰一人、東京裁判でも裁かれることはなくスルー。黙して語らず。戦後も戦前同様に悠々自適だったとか。彼らの中で何人、広島原爆記念館を訪れたヒトがいただろうか。疑問です。

 今日、1個の原爆で14万人が死亡しました。合掌。


■ 手足を縛られたボクサー どう戦う?! 8月1日

今日から8月。間もなく広島・長崎の日、そして玉音放送の日がやってきます。その日の翌々年の正月、私は生まれた。団塊の世代の私たちも今やシニア世代。年金受給者。時が流れましたネ。

さてさて、GHQの「憲法」を未だに日本の憲法と信じ、その理想を一字一句まで死守しようとする人々。バカも休み休み言え…世界の現実を直視せよ。と、そろそろ一部改正へ向けて準備しようとする人々。
規則や制約が多すぎる有様を「手足を縛られたボクサー」と表現した方がいました。なるほど納得。憲法改正を当たり前の論争として公共の場で出来るまでに70年の時間を要してことになります。イイ時代になりましネ。

さて、あなたがボクサーならどうしますか。手足を縛られてでもリングに上がりますか。その結果を予測できますか。


facebook 7月 投稿


■ 日本人とドイツ人の違い 7月27日


日本人より日本語が上手な外人。久しぶり来日。お会いしました。開口一番「いよいよ日本も“憲法改正”ですかネ!?」とのこと。今年は戦後70年。GHQが作成した“憲法”を一字一句修正できない日本。この間、同じ敗戦国だったドイツは59回も改正修正を繰り返した。この違いが今、問題視されているのです。

ヒットラーたちはドイツ人ではない。人種が違うナチ人だ。そうキッパリ言い切る今のドイツ人。一方、東条秀樹たちを靖国神社へ入れ、御神体。未だに政府首脳陣たちがお詣りする日本人。結局、靖国も自衛隊も同じこと。形式と実体が異なっているにも関わらず、改正も修正もしない。何事も曖昧にする日本人気質。これが諸外国からみると“変”なワケです。

昨年、アルゼンチンの片田舎にいた92歳の元ナチ兵(ユダヤ人収容所の監視員)をドイツへ収監、裁判で終身刑したドイツ人。20数年間。グアム島やルバング島で“戦闘行為”をしていた日本兵。彼らを大歓迎で迎えた日本。この違いをどう解釈するか。何故、そう考えるのか。それがハッキリ説明できない今の日本人、それが問題なのです。

真珠湾から広島・長崎までの3年8ヶ月。日本兵310万人。民間人はその倍(?)。中国・朝鮮、東南アジアでも同様。戦争とはそういう事です。誰しも容認できないが、各地で未だに戦火が止むことはない。ご承知の通り、これが現実です。これからの日本。GHQの“憲法”を盾に「関係ない」と知らん振りできない。どうするニッポン!




■ 反知性主義者の言動  7月18日


戦後レジュームからの脱却。ヤルタ・ポツダム体制や制度の終焉です。日米安保体制を見直すその背景は…。日本のアジア太平洋における役割とは…。これからの日本を考え7月 反知性主義者 国会議事堂る大きな転換点です。このレポートはとても分かり易い。ぜひ、戦後史に疎い若い世代に読んで欲しい。

山口二郎法政大教授「60年安保で岸政権を退陣に追い込み、戦争に巻き込まれずに済んだ」

反自民も自民右派も同じ。冷静な状況認識も現実感覚もない。柔軟な思考に欠けた“反知性主義者”の政治家たち。彼らを選んだ私たちが“反知性的”なのかも知れません。


■ 千里の道も一歩から 7月15日



安保関連法案、衆院特別委可決。戦後70年、憲法改正へ向け、小さな一歩が踏み出されたことになります。

首相安部晋三の家系図には戦後史に名を残す大物政治家が多い。中でも“昭和の妖怪”と称された岸信介は祖父。日米安保体制を成立。60年(昭和35年)安保騒動を乗り越えた首相。祖父が踏み出せなかったその一歩を子から孫へと引き継がれ、55年後、やっと踏み出した事になります。

ソビエトの崩壊。米国の弱体化。中国の巨大化。世界は大きく変りました。アジアのリーダーと思いきや、今や脆弱化へ向かっています。どうなるニッポン…。ガンバレ日本…。


2015年4月17日金曜日

江戸しぐさ 思いやりと譲り合い


200年前、産業革命に湧きかえっていたロンドン。当時、ロンドンの人口は86万人。世界中の富豪家たちの憧れの街パリは54万人。そんな時代、極東の小国、江戸の人口は何と100万人。江戸(今の東京)は世界一の過密都市でした。全国津々浦々から様々な人々が集まり、ひしめくように暮らしていた。が、意外にもトラブルが少なかった。そのワケは町人衆が無用なトラブルを避け、互いに気遣いながら暮らしていける暗黙のルールがあった。それが「江戸しぐさ」と言われるものです。今日、細やかな他人への気配りを称して“OMOTENASHI”(おもてなし)と言われる多くはこの江戸しぐさがベースになっています。先人たちの快適に生きる知恵の数々。 約束を守る。他人の時間をムダにしない。見て分かることは言わない・訊かない。自分の領分を知る。肩書きではなくその人の仕草や行動を観て判断する。ルールを守れる人は「オトナ」。守れない人は「カギ」。大人は雅児を相手しない。今日でも街中でよく観かける代表的な江戸しぐさは…

○肩すかし(カニ歩き)

狭い道、人込み、乗り物の中ですれ違う時、肩が触れたり、ぶつからないように、お互い体を避ける。狭い通路ですれ違う時、お互い体を横向きでする。
※スクランブル交差点の人々がスムーズに行き来するのはこのルールなのではないか。

○傘かしけ
雨の日、道ですれ違う時。相手に傘のしずくをかからないように、お互いに傘を斜め外向きに倒す。

○拳浮かし
乗り物の中や待合室のベンチに腰掛ける時、他人が来たら、拳一つ分、腰を浮かせ、ヨコにズラす。そうすることで人が座れるように席を作る。

○七三歩き
道を歩く時、3の幅の中だけで歩き、7の幅は開けておく。急ぐ人はその7の方を進む。
※エスカレーターで静止する側と移動する側が分かれるのはこのルールなのではにか。

○片目だし(往来しぐさ)
部屋から廊下で出来る時、路地裏の角を曲がる時、いきなり飛び出さない。一度立ち止まり、左右確認。歩いてく来る人がいれば、その人が通り過ぎてから出る。

○ウッカリ謝り
人混みの中で、誤って接触した場合、<ごめんなさい>と声を掛ける。<失礼しました>と軽く謝る。お互いに相手を譲り合う気づかいをする。

人としてすべきこと。すべきでないこと。付き合い方。言葉使い。「顔は二の次」という表現があります。これも江戸しぐさの一つ。どんなに顔やスタイルが良くても、その人のしぐさ一つで心の中が分かる。しぐさが悪いと魅力がない。今でも200前の江戸っ子から学ぶことが実に多い。





2015年3月14日土曜日

引き寄せの法則 12の生活習慣

夢を叶える人たちがやっている 「12の習慣」

「運」と「夢」は自分次第でどうにでもなる。生き方を吟味すれば誰でも確実に実現する。引き寄せの法則(The Low of Attraction)。ニューソート(新思想)の先駆者ウイリアム・アトキンソン(Willam Atkinson)が提唱した考え方です。一つひとつは実にシンプル。日々、努力しましょう。

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「引き寄せの法則」という言葉をご存知だろうか。少し前から本やインターネットで話題になっている「自らが強く信じ込むことによって、その思想が現実化する」という考え方だ。どんなに大きい夢でも、達成困難に見える目標でも、まずは「絶対にできる!」「やるぞ!」と信じるところから。
今回は、夢を叶えるために毎日ちょっとずつ意識してみたい「12のコト」を紹介したい。

01. とにかくひたすら ポジティブに振る舞う
最初は空元気だっていい。とにかく明るく笑顔で毎日を過ごしてみよう。誰だって、しかめっ面の人よりも、笑顔の人に話しかけたい。ほら、そこからチャンスが生まれるかもしれないでしょ?

02. 誰かのマネじゃない 本当の自分でいる
ロールモデルを持つことはいいことだけど、全て受け売りになってしまうのは考えもの。誰かが「いい」っていう夢やポリシーより、自分が「いい」って思うものを追いかけたい。

03. 人にもモノにも たくさん感謝する
家族、友人、恋人、同僚、上司、親切にしてくれた見知らぬ人、家、仕事、食べ物、洋服・・・全部、当たり前だと思ってしまってはダメ。

04. ヒラメキを大切に 直感に従う
私たち人間にも、動物的なカンってきっとあるから。うまく理由は説明できなくても「これをやるべき」って心から思うことがあるなら、思い切って挑戦してみよう。

05. みんながいるから頑張れる 心強い応援団をつくる
本当に信頼できる人たちに、自分の夢をちゃんと語ろう。行き詰まっているとき、諦めてしまいそうなとき、きっと背中を押してくれるはず。あれだけアツく語っちゃったから頑張らないと・・・!とガッツも湧いてくるはず。

06. ネガティブ・ワード でも・ムリ・どうせを言わない
言葉の力って、思っているよりもずっと大きい。ネガティブな発言を繰り返す人に、何かを任せたいとは思えないもの。せっかくのチャンスを逃さないように、今日から気をつけてみては。

07. 失敗は付きもの 責任は自分でとる
新しいことや難しいことをするのだから、失敗して当たり前。そこから何かを学び取って、何度だって挑戦すればいい。大事なのは失敗を人のせいにはしないこと。そこを徹底している人には、運は味方してくれる。

08. 心配やストレスは 楽しみながら攻略する
心配なことがあるなら、それを取り除くにはどうすればいいか考えよう。一歩引いて、他人事のように捉えたり、あえてゲーム感覚にしてみるのも手。見事どん底ステージをクリアできたら、アナタの勝ち。

09. 学校だけじゃない 世界中を自分の教室にする
勉強は学校や本でするものだと思い込んでない?料理も、掃除や洗濯も、同僚との飲み会も、日々のデータ入力も、「新しいことを発見するぞ!」と決めて、いつもとちょっと視点を変えたら、たちまち学びの宝庫に。

10. 誰もがみんなオンリーワン いいとこ探しのプロになる
初めて会う人を前にして、アナタは「わぁ、服のセンスが全然ない・・・」と思う?それとも「口角がずっと上がっていて感じが良いな」と思う?できることなら、いつも後者でありたいところ。人のいいところを見つけられる人の周りには、味方や仲間になってくれる人もきっと多いはずだから。

11. 諦めたら試合終了 粘り強くあれ!
夢を叶えられる人の多くは、普通の人が諦めてしまうところで諦めなかった人。どんなに壁が高くても、信じれば信じるほどチャンスはやってくる。

12. 前に進み続ける姿で 勇気を与える存在になる
まだ夢を叶える段階にはなくても、夢に向かってまっすぐに進んでいる人は、少なからず周りの人に良いエネルギーを送っている。アナタが挑戦する姿で、アナタの大切な人や、まだ見ぬ仲間たちに夢を与え続けらえる人になろう。

出典:TABI LABO

2015年3月1日日曜日

人生にとって大切なこと 『マヨネーズの瓶とコーヒー』


自分はこのままでいいのか? 
どう歩んでゆけばいいのか?

誰もが一度は悩み、頭を抱えたことがある人生の難題。「1日24時間では足りない!」と嘆く声をよく聞きます。毎日忙しさに追われて、自分を見失ってしまうこともあります。そんな迷いや悩みに、物事の捉え方、考え方を教えてくれるひとつの提案をご紹介いたします。海外では大変反響を呼び有名となったストーリーとのこと。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

あなたの人生においてしなければならないことが多すぎる時、1日24時間では足りない時、マヨネーズの瓶と2杯のコーヒーを思い出して下さい。


一人の教授が哲学の授業が始まる前に、あるものを持って学生たちの前に立ちました。授業が始まると、彼は黙ったまま大きな空のマヨネーズ瓶(※海外では一般的に瓶で売られています。)を手に取り、いっぱいになるまでその中にゴルフボールを入れていきます。そして彼は学生に「この瓶はいっぱいですか?」と尋ね、学生たちは瓶が満杯であると答えました。すると教授は、小石が入った箱を取り出し、その小石を瓶の中へ注ぎました。彼は軽く瓶を振り、小石はゴルフボールとゴルフボールのすき間に入り込んでいきました。そして彼はまた学生たちに「この瓶はいっぱいですか?」と尋ね、学生たちはその通りだとうなづきました。教授は次に砂の入った箱を取り出し、それを瓶へ注いでいきました。もちろんその砂は、瓶の中のすき間を埋めた。彼はまた「この瓶はいっぱいですか?」と尋ね、学生は皆「はい」と答えました。そして教授はテーブルの下から2杯のコーヒーを取り出し、砂と砂のすき間を埋めるように、器用にそのコーヒーを瓶へ注いでいきました。それを見た学生たちは、大笑いをしました。

「さて」。教授のこの言葉に学生達の笑いが止まります。

「この瓶は、あなたの人生を表しています。そしてゴルフボールは、あなたの家族、子ども、健康、友人、情熱などの重要なものを表しています。たとえ他のすべてを失っても、これら重要なものは残り、あなたの人生は依然として満ち足りたものであり続けます」
「小石は、あなたの仕事、家、車レベルの重要なものを指します」
「砂は、他の小さなものを表します。

もしあなたが最初に砂で瓶をいっぱいにしてしまったら、小石やゴルフボールを入れるスペースがなくなってしまうのです。これと同じことが人生においても言えます。もしあなたが小さなことに、全ての時間とエネルギーを費やしてしまったら、あなたは決して重要なものを手にできません」
「あなたの幸せにとって、重要なものを大切にして下さい。子どもと遊んで下さい。健康診断をきちんと受けて下さい。奥さんをディナーに連れて行ってあげて下さい。もう(ゴルフの)18ホール楽しんで下さい。掃除や物の修理など、家のことをする時間はいつでもあります。人生において重要な “ゴルフボール” を一番に大切にして下さい。優先事項を決めるのです。他のものは、単なる砂でしかありません」

すると1人の生徒が手を挙げ、「それでは、コーヒーは何を表しているのですか?」と質問した。教授は笑顔で「よくぞ聞いてくれました」と言い、
「これはあなたの人生がいくら手一杯に見えても、友人と一緒にコーヒーを飲む余裕がいつもあることを表しています」

小さな事柄に時間や労力を費やしてしまう、気付かずに時間に追われてしまうことは良くあることです。しかし、それらが自分の人生に置いてどれほど重要なものなのか?。迷った時は立ち止まって、この「マヨネーズ瓶と2杯のコーヒー」を思い出してみてはいかがでしょうか。

出典:pironcounseling.com

2015年2月19日木曜日

戦前戦後の大スターの陰陽にいた二人の日本人



喜劇王チャリー・チャップンの秘書、日系移民のTora Takano(高野虎一)。チョットした縁でチャップンの運転手となる。仕事への真面目な姿勢。一途で下向きな努力が気に入れ、後々秘書となり大スターの名声を陰で支えた。

彼への信頼からか、一時、チャップリン邸のスタッフ全員が日系人だった。その後、浪費家だったとなれる当時の妻ポーレットとの対立。辞職。戦時中はスパイ容疑で逮捕。その後、モンタナ州の日系強制収容所へ。戦後は日系人の市民権回復運動家のリーダーとして活躍した。

が、チャップリンが国外追放後(1951年)。高野は帰国。故郷広島で片田舎でひっそり暮した。1971年没(享年86歳)。

もう一人はビートルズのリーダー、ジョン・レノンの妻Yoko Ono(小野ヨーコ)。ビートル解散の原因の一つが彼女とポール・マッカトニーとの不仲説。あるいは音楽クレジットのトラブル説など諸説ある。前衛芸術家でもある彼女の個性が大スターに影響力を与えた。

媚びない生き方。凛とした東洋的な精神力も彼女の大きな魅力。米国NYで過ごした最後の5年間の日々。ベトナム戦争への反戦運動が有名です。

戦前のチャリー・チャップリン、戦後のジョン・レノン。二人の大スターに共通するのが<反戦・愛・平和>への影響力の大きさ。これが原因で二人ともアメリカの永住権を巡り、米国政府との攻防があったことは広く知られています。そしてチャップリンの「陰」となったTora Takano、レノンの「陽」となったYoko Ono。こんな日本人がいることを私たちは忘れてはならない。






2015年2月4日水曜日

若き人へ ヒトはどう生きるべきか 感動のメッセージ

NHK大形ドラマ『花燃ゆ』。激動の幕末の思想家・吉田松陰の妹の物語です。

数多くの志士を輩出した私塾(松下村塾)を主宰した吉田松陰。わずか2年半しか教えていません。が、若き人々へ生きる本質を教えました。素晴らしいメッセージが今も数多く残っています。例えば…「学は人たる所以を学ぶなり」(学問とは、人間とは何かを学ぶものだ)「志を立ててもって万事の源となす」(志をたてることが、すべての源となる)…など。

現代にも吉田松陰と同じ素晴らしいメッセージを若き人々へ伝えたヒトがいる……と物知りの友人から聞きました。3・11の影響で中止となった高校の卒業式。その卒業生への校長先生の言葉。「生きる本質」を伝えた感動的なメッセージです。知人いわく<コレは今や超有名>とのこと。ですから、既に知っている方も多いのかも。もし、まだ知らないのでしたら、ぜひ、一度、読んでください。

モラトリアム(moratortum)と言う言葉があります。ヒトが成長する時、一旦立ち止り、自分を見つめる。若者が一人前の大人になるための猶予。ボンヤリ大人になってしまうヤング。世間の「風」に受け、初めて思い知られる。ヤングに留まらず大人になれないオトナも結構多い。情報や知識や見栄や体裁に惑わされることなく本当の自分を探し求めて欲しい。頑張ろう。諦めるな。

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卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。校長先生からのメッセージ 2011.03.24

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卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。

諸君らの研鑽の結果が、卒業の時を迎えた。その努力に、本校教職員を代表して心より祝意を述べる。また、今日までの諸君らを支えてくれた多くの人々に、生徒諸君とともに感謝を申し上げる。とりわけ、強く、大きく、本校の教育を支えてくれた保護者の皆さんに、祝意を申し上げるとともに、心からの御礼を申し上げたい。

未来に向かう晴れやかなこの時に、諸君に向かって小さなメッセージを残しておきたい。

このメッセージに、2週間前、「時に海を見よ」題し、配布予定の学校便りにも掲載した。その時私の脳裏に浮かんだ海は、真っ青な大海原であった。しかし、今、私の目に浮かぶのは、津波になって荒れ狂い、濁流と化し、数多の人命を奪い、憎んでも憎みきれない憎悪と嫌悪の海である。これから述べることは、あまりに甘く現実と離れた浪漫的まやかしに思えるかもしれない。私は躊躇した。しかし、私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、どうしても以下のことを述べておきたいと思う。私はこのささやかなメッセージを続けることにした。

諸君らのほとんどは、大学に進学する。大学で学ぶとは、又、大学の場にあって、諸君がその時を得るということはいかなることか。大学に行くことは、他の道を行くことといかなる相違があるのか。大学での青春とは、如何なることなのか。

大学に行くことは学ぶためであるという。そうか。学ぶことは一生のことである。いかなる状況にあっても、学ぶことに終わりはない。一生涯辞書を引き続けろ。新たなる知識を常に学べ。知ることに終わりはなく、知識に不動なるものはない。

大学だけが学ぶところではない。日本では、大学進学率は極めて高い水準にあるかもしれない。しかし、地球全体の視野で考えるならば、大学に行くものはまだ少数である。大学は、学ぶために行くと広言することの背後には、学ぶことに特権意識を持つ者の驕りがあるといってもいい。

多くの友人を得るために、大学に行くと云う者がいる。そうか。友人を得るためなら、このまま社会人になることのほうが近道かもしれない。どの社会にあろうとも、よき友人はできる。大学で得る友人が、すぐれたものであるなどといった保証はどこにもない。そんな思い上がりは捨てるべきだ。

楽しむために大学に行くという者がいる。エンジョイするために大学に行くと高言する者がいる。これほど鼻持ちならない言葉もない。ふざけるな。今この現実の前に真摯であれ。

君らを待つ大学での時間とは、いかなる時間なのか。

学ぶことでも、友人を得ることでも、楽しむためでもないとしたら、何のために大学に行くのか。

誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。

大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。

中学・高校時代。君らに時間を制御する自由はなかった。遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。又、それは保護者の下で管理されていた。諸君は管理されていたのだ。

大学を出て、就職したとしても、その構図は変わりない。無断欠席など、会社で許されるはずがない。高校時代も、又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく他者なのだ。それは、家庭を持っても変わらない。愛する人を持っても、それは変わらない。愛する人は、愛している人の時間を管理する。

大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時なのだ。池袋行きの電車に乗ったとしよう。諸君の脳裏に波の音が聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。高校時代、そんなことは許されていない。働いてもそんなことは出来ない。家庭を持ってもそんなことは出来ない。

「今日ひとりで海を見てきたよ。」

そんなことを私は妻や子供の前で言えない。大学での友人ならば、黙って頷いてくれるに違いない。悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。

時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。

いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。

海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。

真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。

鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。

「真理はあなたたちを自由にする」(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)・ヨハネによる福音書8:32

一言付言する。

歴史上かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。あまりに痛ましい状況である。祝意を避けるべきではないかという意見もあろう。だが私は、今この時だからこそ、諸君を未来に送り出したいとも思う。惨状を目の当たりにして、私は思う。自然とは何か。自然との共存とは何か。文明の進歩とは何か。原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。原子力発電所の危険が叫ばれたとき、私がいかなる行動をしたか、悔恨の思いも浮かぶ。救援隊も続々被災地に行っている。いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し、ヘリポートの基地を提供し、ロシアは天然ガスの供給を提示した。窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。世界の各国から多くの救援が来ている。地球人とはなにか。地球上に共に生きるということは何か。そのことを考える。

泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。今この時こそ親子の絆とは何か。命とは何かを直視して問うべきなのだ。

今ここで高校を卒業できることの重みを深く共に考えよう。そして、被災地にあって、命そのものに対峙して、生きることに懸命の力を振り絞る友人たちのために、声を上げよう。共に共にいまここに私たちがいることを。

被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに、この悲しみを胸に我々は新たなる旅立ちを誓っていきたい。

巣立ちゆく立教の若き健児よ。日本復興の先兵となれ。

本校校舎玄関前に、震災にあった人々へのための義捐金の箱を設けた。(3月31日10時からに予定されているチャペルでの卒業礼拝でも献金をお願いする)

被災者の人々への援助をお願いしたい。もとより、ささやかな一助足らんとするものであるが、悲しみを希望に変える今日という日を忘れぬためである。卒業生一同として、被災地に送らせていただきたい。

梅花春雨に涙す2011年弥生15日。


立教新座中学・高等学校
校長 渡辺憲司

2015年2月2日月曜日

I AM KENJI  ご冥福を祈ります


■どうか無事で帰ってほしい。「イスラム国」に拘束されている後藤健二さんへの祈りを込めて“I AM KENJI”(私はケンジ)と掲げた写真。世界中に投稿の輪が広がっています。

中近東の国々の国境線は直線が多い。いかに砂漠の国々とはいえ変だ。第一次世界大戦でイギリスが、第二次でアメリカが、それぞれ“国益”を守る意味から都合の良い線を引いだだけ。「イスラム国」はテロリストたちが“国家建国”(?)。彼らの上層部は旧イラク・フセイン時代の官僚たちとの噂。日本人がテロの標的になるとは想定外な出来事です。テロリストたちの残虐さ、そして交渉術に長けた狡猾さ。中近東がドロ沼化した原因の一端はイギリスとアメリカにある…ちょっと言い過ぎですかネ。


■イスラエルの知人から緊急メール(1月29日夜)。 “FREE KENJI” 万歳か…!?

To His Majesty King Abdullah II of Jordan: Free the two ISIS hostages Kenji Goto and Mu'ath al-Kaseasbeh.~親愛なるアブドゥラ二世国王陛下: イスラム国に囚われた後藤健二氏とムアーツ・アルカサスベ中尉の解放を~。

ヨルダンへ心から感謝(?!)。本当ならイイね。本当か…デマか…。デマでない事を祈ります。ネットで見る限り「解放」の字は見当たりません。3名の“人質”ともに安否不明とのこと。国境へ移動中かも・・・(?) Free Kenji... 無事を祈りましょう。

そして、2日間、沈黙が続きました。てっきり交渉中か(?)。。。 しかし、突然、Kiilled Kenji .なんと言う結末なのか。ショック。ご冥福を祈ります。合掌



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■I AM KENJI (facebook より転載)

後藤さん。今はただ、あなたが天国で安らかに眠ってくれることだけを祈っています。

今回の事件で、世界中の多くの人々がまた「イスラム国」の残忍さや卑劣さを思い知ることになりました。しかしその脅しに怯えたり、また逆に殺害した連中を敵視したりしても、そこからは何も生まれてきません。憎悪が憎悪を呼ぶだけで、それこそが「イスラム国」が狙っていることです。ぼくたちに憎悪や敵意を抱かせ、敵対心を増幅させることで、世界中にまた彼らに賛同するテロリスト分子を作り出そうとしているのです。

もちろん「イスラム国」がこれまでも今も行っていることは決して許されることではありません。彼らの行為はなにがなんでも非難され、その罪は償わなければなりません。と、同時に、これまであなたが伝えようとしてきたことや、あなたの変わらぬ尊い意志をぼくたちは受け継いでいく必要があります。それは、今回の事件の残虐非道さだけに目をやるのではなく、どうしてこのような行為が行われたのか、「イスラム国」のような怪物がどうして生まれることになったのか、その根本にあるものを、ぼくたちはよく考える必要があるということです。

後藤さん、あなたがイスラム国に向かう直前の最後のビデオ・メッセージの中で言っていたことは、『何が起こっても責任は私自身にあります。どうか日本の皆さん、シリアの人たちに何も責任を負わせないで下さい』ということでした。ぼくたちはあなたの死を、誰のせいにもしてはいけないと思います。たとえ『イスラム国』の人間であってもです。ぼくたちはあなたの死を、憎しみと悲しみだけで捉えてはいけないということだと思います。

あなたはクリスチャンでしたが、きっとあなたの行動には神の思し召しが働いているのだといつも感じていました。あなたが本当に最後まで、命を掛けてまで伝えたかったのは、人間の愛だと思います。弱い人たちや、虐げられている人たち、苦境に暮らす子供や女性たちへの共感の哲学だと思います。

ですから、今こそあなたのために心から祈りを捧げたいと思います。世界中の人たちが憎しみ合うのではなく愛し合い、助け合い、そして平和で争のないときが一日も早く訪れることを。

2015.02.01

2015年1月17日土曜日

スマホとの付き合い方 Gregory’s iPhone Contract


某夕食会での話題。今や小中学生でも持っているスマホ。スマホに押されノートパソコンが売れなくなったとか。便利なスマホとどう付き合えばイイのか。会話の中で出来てきた話しが“Gregory’s iPhone Contract”。親子でのスマホに関する18ヶ条の約束。結構有名な話しらしい…。知らなかった方は・・・


クリスマスの日に米国マサチューセッツ州のお母さんが13歳の息子にiPhoneをクリスマスプレゼントとしてあげました。iPhoneの箱にはお母さんが作った使用契約書が入っており、その内容が今アメリカで話題になっています。その内容とはiPhone(スマホ)を使う為の「18の約束」です。ちょっと厳しい感じもしますが、息子への愛を感じる約束って感じがしますね。

使用契約書の内容は以下の通り。

グレゴリーへ

メリークリスマス!あなたは今日からiPhoneを持つことができます。やったね!あなたは責任感のある利口な13歳なので、このプレゼントはあなたにふさわしいとおもいます。しかし、このプレゼントを受け取ったからにはそれなりの約束を守ってもらいます。以下の約束を読んでおいてください。こんなルールがなくてもリテラシーを守ってテクノロジーや技術を享受できる健全な青年であることとわかっていますが、こうすることが私の役割だと理解してくれると信じています。

これら18個のことが守れないようならすぐにiPhoneをとりあげますよ。あなたのことを本当に愛しています。これからあなたと数千のメールをやり取りすることを楽しみにしています。

1.これは私のiPhoneです。私が買って、あなたに貸してあげています。私ってやさしいでしょ?

2.パスワードは常に私に報告してください。

3.これは電話です。鳴ったらマナーを守って必ずでて下さい。それがママかパパだったら絶対に出ること。

4.学校のある日は午後7:30に、休日は午後9:00にママかパパにiPhoneを渡しなさい。次の朝7:30までシャットダウンしておきます。友達の親が直接出る固定電話に電話出来ないような相手ならその人には電話もSMSもしないこと。自分の直感を信じて、他の家族も尊重しなさい。

5.iPhoneを学校に持って行ってはいけません。メールでやり取りする相手とは直接会話を楽しみなさい。会話は生きる上で大事なスキルです。

6.もしトイレに落として水没させたり、地面に落として破損、紛失した場合は、修理費用は自己負担です。庭の芝刈りや赤ちゃんの世話、誕生日でカバーしてください。
7.このテクノロジーを使って嘘をついたり、人を馬鹿にしてはいけません。ネットいじめに関わるようなこともしてはいけません。人のためになることを第一に考え、喧嘩に参加しないこと。

8.人に面と向かって言えないことを、この携帯を使いメールで言わないでください。

9.友達の両親の前で言えないようなことをメールでしないこと。自己規制してください。

10.ポルノは禁止です。私と共有出来るような情報をネットで調べてください。もしわからないことがあるようなら、誰か人にきくようにしなさい。なるべく私かお父さんに聞いてね。

11.公共の場では電源を切るか、サイレンスモードにしなさい。特にレストラン、映画館など他の人としゃべっているときは気をつけなさい。あなたはだらしない人ではありません。iPhoneがそれを変えるようなことがあってはいけません。

12.あなたや他人のプライベートな写真を送ったり受け取ったりしてはいけません。バカにしてもだめです。あなたは賢いですが、そういうことがしたくなる時期がやってきます。それはとってもリスクが大きく、学校生活だけでなく人生さえも壊してしまう可能性があります。サイバースペースはあなたより巨大で強力です。一度広まってしまったら、解決するのはとっても難しいです。

13.膨大な数の写真やビデオを撮らないでください。すべてを記録する必要はありません。経験を大切にしてください。全てはあなたの記憶に残ることでしょう。

14.ときにはiPhoneを家に置いて行きなさい。iPhoneはあなたの人生でもあなたを拡張するものでもありません。携帯なしで生活することを覚えてください。携帯を失うことを怖がるようなソーシャル依存症になってはいけません。

15.友達が聴いているような平凡な音楽ではなく、クラシックや前衛的な音楽をダウンロードして聴いてください。現在は昔と比べ音楽を簡単にダウンロードしたり聴けるようになりました。この環境を活用してあなたの視野を広げてください。

16.言葉ゲームや難しいパズルを解いて、脳をきたえなさい。

17.あなたの周りで起きることを良く見てください。窓の外を見て鳥の声を聞いて、散歩に出かけ、知らない人とも話すようにしなさい。グーグルに頼らないで探し求めなさい。

18.問題があるようなら、iPhoneを没収します。そして一緒にそのことについて話し合います。またやり直しましょう。あなたと私はいつも何かを学んでいる。私はあなたのチームメイトです。一緒に答えを出して行きましょう。

これらの約束を守ってくれることを願っています。これらはiPhoneだけでなく、人生にも通じることです。あなたは早く変わり続ける世界のなかで成長していきます。刺激的で魅力的な世界です。できるだけシンプルに物事を考えて行ってください。自分自身の力強く大きな意思やこころを信じて、機械やガジェットなんかに負けないでね。あなたを愛しています。iPhoneを楽しんでね。

お母さんより