4月下旬、オーランド(米国フロリダ)にいました。4月19日早朝、曇り空をジッ~ッと見上げていました。が、何も聴こえません。実は、スペースシャトルが大気圏内に突入する時、雷が落ちるような音が二度ドンドンと聴こえるらしい。そこで、意気揚々、上を見上げていたのです。しかし、その日は天候が思わしくなく、突入は翌日(4月20日)へ延期。ラストランとなったそのスペースシャトルで地球に戻ってきたのが山崎直子さん。日本人初の女性宇宙飛行士です。
メディアに出っ放し。彼女はまさに"時の人"です。地球に戻って一番感じたことはナニ…との質問に「"重力"ですネ」と「頭に漬物石が乗ったような感じでした」とのこと。では逆に、宇宙で一番感じたことは…との問いに「上下左右の区別が全くない"無重力"の面白さですネ」とのこと。そして、ヒトの生命の根源を感じたと言っていました。
ヒトは60兆余の細胞から成り、その生命の誕生は謎に包まれています。分かっていることは30億年のDNAの歩みをヒトはどこかで記憶していることです。ヒトはサルから進化した。それホントだろうか。ヒトは水棲哺乳類の一種として進化したのではないか・・・と言った見方があります。宇宙へ行くとそれがハッキリ分かるのかも知れません。宇宙に行かなくても、例えば、地上の中の最も身近な宇宙とも言える「水」へ入ると少しそれが分かるような気がします。何故ならば、重力から解放されると心も体もホット一休み。不思議な感覚が蘇ってくるからです。