2014年6月2日月曜日
隣国の宿命 イギリスとフランスに学ぼう
テレビ朝日の長寿番組、『朝まで生テレビ』。<反日・嫌韓・ド~する?!>(5月23日)のタイトルにつられ、つい観てしまいました。が、パネリストの顔ぶれの割には内容がない。ネガティブナな意見ばかりでガッカリ。途中で就寝。
古今東西、海峡で向かい合った隣国同士。文化や言語が異なると何かとシックリしない。“宿命”なのかもしれません。例えば、ドーバー海峡を挟んだイギリスとフランス。昔は戦争、今は討論。現状では、中世まで遡る歴史問題には触れず、理解と誤解を容認した上で友好関係を維持しています。
1990年代初頭。初めて韓国を訪問した時。日本の歌も映画も一切ダメでした。それが2002年のFIFAワールド杯共同開催を契機に風向きが一気に変わります。友好ムード。日本では“韓流ブーム”が起こりました。が、2010年前後から雲行きが徐々に怪しくなります。2012年、今太閣の大統領が突如「竹島」に上陸。衝撃的なパフォーマンス。そして、米国と韓国の日本大使館の門前に少女像を設置。国土領有権と女性人権の二つの“トゲ”がグサリと刺さります。日本も首相が次々変わり、政権交代もあり、リーダーたちは不慣れな上に軽々な言動が多く、慎重さに欠けました。よせばイイのにトップ自らが靖国詣を敢行。外交文書の見直しや再調査(100年前の戦時中の出来事)までしようと言いだす次第。お互いにやり過ぎ。険悪な状態。来年は日韓友好条約締結50周年の節目だというのに戦後最悪です。
東アジアで唯一先進国入りした日本と韓国。今後の発展にとって、この現状は極めて不利。無責任な民衆感情に迎合せず、両国のリーダーたちはもっと思慮深い言動を願うばかりです。お互い理解と誤解を認め合いましょう。歴史問題は棚上げる。過去より未来が大事。イギリスとフランスから学びましょう。
イギリスとフランスを仲直りさせた米国。本来なら、米国大統領が仲介の労を買って出て欲しいのがホンネ。が、“Big Bird”(セサミストリートのキャラクター)のニックネームの通り、口は達者だが汗は苦味なヒト。日韓の仲直りは次の実力者の登場まで待たねばならないかも…。残念。
2000年、ソウル・リハビリセンターの水中運動分野の海外顧問になりました。それ以来、毎年、訪韓。これまでに複数の国立大学で講演する機会に恵まれました。毎回、韓国の若い人々に暖かく歓迎されています。私的レベルで日韓交流に何ができるか。そう考えている今日この頃です。
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