2015年2月2日月曜日

I AM KENJI  ご冥福を祈ります


■どうか無事で帰ってほしい。「イスラム国」に拘束されている後藤健二さんへの祈りを込めて“I AM KENJI”(私はケンジ)と掲げた写真。世界中に投稿の輪が広がっています。

中近東の国々の国境線は直線が多い。いかに砂漠の国々とはいえ変だ。第一次世界大戦でイギリスが、第二次でアメリカが、それぞれ“国益”を守る意味から都合の良い線を引いだだけ。「イスラム国」はテロリストたちが“国家建国”(?)。彼らの上層部は旧イラク・フセイン時代の官僚たちとの噂。日本人がテロの標的になるとは想定外な出来事です。テロリストたちの残虐さ、そして交渉術に長けた狡猾さ。中近東がドロ沼化した原因の一端はイギリスとアメリカにある…ちょっと言い過ぎですかネ。


■イスラエルの知人から緊急メール(1月29日夜)。 “FREE KENJI” 万歳か…!?

To His Majesty King Abdullah II of Jordan: Free the two ISIS hostages Kenji Goto and Mu'ath al-Kaseasbeh.~親愛なるアブドゥラ二世国王陛下: イスラム国に囚われた後藤健二氏とムアーツ・アルカサスベ中尉の解放を~。

ヨルダンへ心から感謝(?!)。本当ならイイね。本当か…デマか…。デマでない事を祈ります。ネットで見る限り「解放」の字は見当たりません。3名の“人質”ともに安否不明とのこと。国境へ移動中かも・・・(?) Free Kenji... 無事を祈りましょう。

そして、2日間、沈黙が続きました。てっきり交渉中か(?)。。。 しかし、突然、Kiilled Kenji .なんと言う結末なのか。ショック。ご冥福を祈ります。合掌



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■I AM KENJI (facebook より転載)

後藤さん。今はただ、あなたが天国で安らかに眠ってくれることだけを祈っています。

今回の事件で、世界中の多くの人々がまた「イスラム国」の残忍さや卑劣さを思い知ることになりました。しかしその脅しに怯えたり、また逆に殺害した連中を敵視したりしても、そこからは何も生まれてきません。憎悪が憎悪を呼ぶだけで、それこそが「イスラム国」が狙っていることです。ぼくたちに憎悪や敵意を抱かせ、敵対心を増幅させることで、世界中にまた彼らに賛同するテロリスト分子を作り出そうとしているのです。

もちろん「イスラム国」がこれまでも今も行っていることは決して許されることではありません。彼らの行為はなにがなんでも非難され、その罪は償わなければなりません。と、同時に、これまであなたが伝えようとしてきたことや、あなたの変わらぬ尊い意志をぼくたちは受け継いでいく必要があります。それは、今回の事件の残虐非道さだけに目をやるのではなく、どうしてこのような行為が行われたのか、「イスラム国」のような怪物がどうして生まれることになったのか、その根本にあるものを、ぼくたちはよく考える必要があるということです。

後藤さん、あなたがイスラム国に向かう直前の最後のビデオ・メッセージの中で言っていたことは、『何が起こっても責任は私自身にあります。どうか日本の皆さん、シリアの人たちに何も責任を負わせないで下さい』ということでした。ぼくたちはあなたの死を、誰のせいにもしてはいけないと思います。たとえ『イスラム国』の人間であってもです。ぼくたちはあなたの死を、憎しみと悲しみだけで捉えてはいけないということだと思います。

あなたはクリスチャンでしたが、きっとあなたの行動には神の思し召しが働いているのだといつも感じていました。あなたが本当に最後まで、命を掛けてまで伝えたかったのは、人間の愛だと思います。弱い人たちや、虐げられている人たち、苦境に暮らす子供や女性たちへの共感の哲学だと思います。

ですから、今こそあなたのために心から祈りを捧げたいと思います。世界中の人たちが憎しみ合うのではなく愛し合い、助け合い、そして平和で争のないときが一日も早く訪れることを。

2015.02.01

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