2010年8月22日日曜日

Japan as No.3

今から30年前、新鋭の社会学者だったハーバード大教授エズラ・ボーゲル博士が書いた『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(Japan as No.1)は世界的なベストセーラーとなり、日本では流行語にもなりました。本の趣旨は<世界一に成れるかも…>なのですが多くの日本人は<世界一に成れた>(Japan is No.1)と勘違い。舞い上がりました。本の中で博士は奇跡的な高度成長を成し遂げた日本の4つの社会システムをあげ、世界に類を見ない優れた国だと褒め称えました。その4つとは、①産官提携の強さ、②商品の質の高さ、③公共教育の水準の高さ、④治安の良さ、です。今となれば、どれもイマイチで、自慢できる話しではないように思えます。どうですかネ。

日本は今では世界第二位の経済大国ではなくなり、中国に抜かれ、第三位。そのうち韓国にも追いつかれ、もしかすると第四位になるかも知れません。

中国人の労働意欲の高さ、学識レベルの高さ、多国籍企業の受け入れ方などが優れていることから、『チャイナ・アズ・ナンバーワン』(China as No.1)なる本の執筆中なのでは…。韓国訪問時、大統領から執筆要請(Korea as No.2)があったのでは…。などなど、いずれも冗談ですが、要は、それほど日本の世界的な位置づけが変化しているわけです。

前記した本の中で<日本が世界一に成るための条件>として第一に挙げたのがリーダーシップ。つまり、官僚機構を掌握できる強力なリーダーシップを持った政治家が今後の行政のイニチシャチブを握るべきたと記しています。30年前も今も切実な課題がリーダーシップです。ハイ。博士は3年前に退官したそうです。

1 件のコメント:

  1. 円高(1ドル84円台)株安(日経平均8900円台)。過去のデータとやらが全く当てにならない。天候も景気も同じです。私のビジネスはどちらかと言えば輸入側なのですが逆の立場の方々は深刻です。どっちであっても購入する消費者の懐が"渋い"のですからモノが動きません。困ったものです。

    この先どうなるのか。考えてみても、不安がってみても、どうしょうもない。せめて気持ちを切り替え、努めて明るく、元気を出して行きましょう。

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