2011年8月20日土曜日

悲しすぎる3つのシナリオ



東日本大震災で被害し、就学援助が必要な小中学生が4万4千人。補正予算額113億円が既にパンク状態だと言う。大緊急積増計上が必要とのこと。これも想定外だったということ(?)…。今頃になって「解った」とは何事ですか(!)。目玉公約の"子ども手当"を将来的に少し見直しだけ…修正継続するだけですから…。イヤ違う公約を取り下げ"児童手当"に戻るだけect。そんな党利党略の話しばかり。そんな場合ではないでしょう。ウンザリです。

沖縄米軍問題で失言、辞任したヒト。ちょっと疑わしい日本通(?)ですが、前米国務省幹部の新刊本『決断できない日本』によると、震災発生後、数日間、日本政府首脳陣との連絡が取れなかったらしい。米国軍は空母を三陸沖へ停泊。連日、無人探索機を飛ばし、独自に福島上空を調査。原子炉の温度を観測した。直ぐに超異常な温度であることを感知。16日未明には核燃料がメルトダウン(溶融)したと判断。国連をはじめ原子力国際機関や日本政府へ通告した。が、しかし、日本側の反応はなかったとのこと。一時、米国政府は東京在住の米国人全員(約9万人)を半径50マイル(80キロ)圏外へ退去勧告することを検討したとのこと。著者は「日本は政府機関の横の連携がない。コニュニケーションが極めて下手」と記している。要するに国家危機管理能力の低さを痛切に指摘。この"数日間"の日本政府首脳陣の「対応停止」のパニック状態が決定的なダメージをもたらしたと言うことです。国家的威信を捨ててでも日本政府は米国軍の指揮下で緊急対応すべきだったのでは…と悔やまれます。

つい数日前、横浜駅ホームで電車待ちをしていました。近くにいた若いサラリーマン二人の軽い会話が小耳に入りました。面白いが悲しい話しです。
A:"ポスト菅"は誰になるのかナ?
B:そりや"菅"に決まってるだろう!
A:エッ?
B:"なでしこ"へ国民栄誉賞を贈り、ご本人は"ノーベル平和賞"を狙っているらしいヨ(笑)
A:それッどう言うこと?
B:いろいろ考えてるようだヨ。あのヒトは…(笑)
間もなく退陣なので今では"パロディー"ですがつい1ヶ月前ならマジの話。3ステップからなる通称『亡国のシナリオ』と称される内容です。新聞にも載ったので知っている方も多いはず。つまり、第1ステップは『ポスト菅は菅』。自分の近辺を若い議員だけで固めることで影響力をキープ。第2ステップは『脱原発解散』。郵政解散選挙で成功した先輩首相(小泉さん)を見習うことで勝利する。第3ステップは『ノーベル平和賞受賞』。3・11で同情的な国際世論を見方に自然エネルギーの重要性を訴えることで米国オバマ大統領の"二番煎じ"を狙う、という3つのシナリオ。ガラパゴス化した話しです。

フランスでのG8で<脱原発宣言>と<自然エネルギーへ転換>を強調したご本人。その直後にフランスの新聞に載った風刺画。ご本人の顔と思いきやどうみても麻生さん(前首相)の顔。その程度の印象しかなかったのでしょう。チョット悲しい話しです。脱核兵器宣言でノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領も財政面では大失敗。目玉公約の国民健康皆保健制度は審議入りすら出来ず、お手上げ状態。米国経済は低迷中です。国債格付けランクダウン。何とそのトバッチリが日本経済へ直撃しています。日本円がリーマンショック時へ逆戻り、何と1ドル75円台(!)。ポスト菅さんへ、国難の危機、問題山積です。覚悟してください。大変でしょうが、国家と民族の未来を第一義に考えてください。お願いします。

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