2011年11月10日木曜日

カネに群がるヒトたちの思惑


バブル崩壊の前夜、日本人が好景気に浮かれていた頃の話しです。知人の美人フィットネストレーナーの顧客の一人がたまたま日本人だと言うだけの理由でラスベガスで紹介された方がいます。その方は在米30数年。当時、名門ゴルフ場付き一流カジノ・ホテルの副社長でした。物腰が柔らかで上品な方。好感度抜群。その方は年に数回、東京に来ていました。定宿(一流ホテル)から電話があり、高級日本料理店で夕食をご馳走になったこともあります。ある時、ラスベガスのカジノのバックヤードを案内してくれたこともあります。映画の一シーンを観ているような場所でした。一晩で巨額のお金を平気で使う日本人がいること。そして、彼の仕事はそんな上客の"子守役"であり、気持ちよくおカネを使わせ、日本で集金する役目も負っていたらしいこと。カジノ側にはCIAも参考にする各国の富豪者リストがあること。カジノで豪遊するそれらの人々の性格・趣味・習性・性癖など、ありとあらゆく個人情報が詳しく分析管理されていること。など耳や目を疑う内緒の話しを冗談交じりで語ってくれたことがありました。

何と当時聴いたような話が最近マスコミで報道されました。つまり、ティッシュペーパーで大ピットした四国の製紙会社。その創業者一族の"御曹司"。東大法学部卒のエリート後継者。そんなヒトのラスベガスでの豪遊沙汰。一晩で数千万円。湯水の如く使った総額は80億円。その穴埋めを関連会社から無担保で借り入れ、多くは踏み倒している。耳を疑うようなそんな事実が今も面々と続いているわけです。その御曹司にはきっと子守役の"プロフェッショナル"が付き添っていたことでしょう。

そして、東京一部上場の名門会社。日本を代表する精密機器カメラ会社のトップたちが長年してきたマネーロンダリング。巨額な投資損失の隠蔽工作です。それも突然解任された元社長のイギリス人の"内部告発"で明るみに出たというのですからお粗末な話しです。どうもお金の流れ方が"暗黒街"の人々が得意とするケイマン諸島を経由の手口。だから米国のFBIが動き出した。今の日本はどうなっているのでしょうか。政治家や高級官僚だけが"変"なのではない。財界人も"変"。国家の舵取りをするエリートたちがおかしい。この先、この国はどうなってゆくのでしょうか。

さて、冒頭に記した日本人副社長はその後、解任。ある時からピッタリ消息を絶った。その後、お会いした人はいないとのこと。間も無く、ラスベガスで大物政治家が大金を賭博につぎ込み、その返済を右翼の大物フィクサーが行ったことが明るみ出ました。思い返すとあの頃を契機にラスベガスの変貌が始まった。つまり、男性が悦ぶ怪しげな歓楽の街に別れを告げたのです。今は家族で楽しむエンターテイメントの街です。ワタシ的にはあの頃のラスベガスが好きなんですがネ…。

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