2013年4月26日金曜日

鉄は強いが錆が出る マーガレット・サッチャー 逝く


初めてイギリス(ロンドン)へ。英国初の女性首相“Iron Lady”の在任中でした。訪問先の障害児病院は世界四大アクアセラピー・メソードが誕生した由諸ある病院。が、閉鎖直前でした。経営不振で“仕訳対象”(!?)になったことを知りました。当時、ロンドンでは公立病院や学校が次々に統合や閉鎖が相次いでしました。イギリス経済を復活させたサッチャーさんの大鉈の一つだったのです。ご冥福を祈ります。

素質も必要でしょう。しかし、それだけでは十分でないことを自覚し、目的を持って努力しなければ、成功は得られません。
マーガレット・サッチャー

フォークランド紛争で“妥協”せずに勝利した女性将軍の死去。国葬並みの『軍葬』で行うとのこと。が、イギリス人の中には派手な葬儀に反対するヒトも多い。何故ならば、V字回復の裏側で“切り捨て”られた大勢の弱者たちの存在がある…。失業者・自殺者・ホームレス。サッチャー政権の「負」の遺産です。

小泉政権が“モデル”にしたサッチャー政権。金融や制度の既成緩和。非正規雇用者が急増。富んだ大企業。貧した中産階級。イギリスもジャパンも経済格差が広がりましたね。

ところで、イギリスの国土は日本より狭い(本州とほぼ同じ)。人口は半分以下。イギリスは日本より小さい島国。が、産業革命を起し、かつては世界の4分の1を領土に治めた。サッチャーさんが首相に就任した頃、勤労意欲の低下、高福祉の重圧、財政赤字、最悪の『イギリス病』だった。が、彼女の鉄の意志でV字回復。日本はイギリスに遅れること20年。『ジャパン病』はアベノミックスでV字回復して欲しいですネ。

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