2013年4月26日金曜日

あのヒトも私たちの同じ これも一つの“もしドラ” 


経営管理の“神様的”なヒト。ピーター・ドラッガー。私の世代、還暦を迎えた人々(ベビーブーマ)が青年の頃、一度ならずも二度三度、このヒトの本を“観た”(中にはムリして読んだ方もいたかも…)。あのヒトに至っても、最晩年、自分の人生を顧みて、こんな風に思っていたんですね。

もう一度人生をやり直せるなら…
今度はもっと間違いをおかそう。もっとくつろぎ、もっと肩の力を抜こう。
絶対にこんなに完璧な人間ではなく、もっと、もっと、愚かな人間になろう。
この世には、実際、それほど真剣に思い煩うことなど殆ど無いのだ。
もっと馬鹿になろう、もっと騒ごう、もっと不衛生に生きよう。
もっとたくさんのチャンスをつかみ、行ったことのない場所にももっともっとたくさん行こう。
もっとたくさんアイスクリームを食べ、お酒を飲み、豆はそんなに食べないでおこう。もっと本当の厄介ごとを抱え込み、頭の中だけで想像する厄介ごとは出来る限り減らそう。
もう一度最初から人生をやり直せるなら、春はもっと早くから裸足になり、秋はもっと遅くまで裸足でいよう。
もっとたくさん冒険をし、もっとたくさんのメリーゴーランドに乗り、もっとたくさんの夕日を見て、もっとたくさんの子供たちと真剣に遊ぼう。もう一度人生をやり直せるなら…。
だが、見ての通り、私はもうやり直しがきかない。私たちは人生をあまりに厳格に考えすぎていないか?
自分に規制をひき、他人の目を気にして、起こりもしない未来を思い煩ってはクヨクヨ悩んだり、構えたり、落ち込んだり…。もっとリラックスしよう、もっとシンプルに生きよう、たまには馬鹿になったり、無鉄砲な事をして、人生に潤いや活気、情熱や楽しさを取り戻そう。
人生は完璧にはいかない、だからこそ、生きがいがある。
- P.F.ドラッカー 享年95歳 -

【出典】ピータードラッガー「95歳の老人の詩

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