2011年6月18日土曜日

寡黙でガマン強い人々を騙し討ちにするな



もし機会があるのなら<神様>に聞いてみたい。「なぜこの時に三陸沖だったのですか?」と「なぜ東海沖ではなかったのですか?」と…。決して東海沖ならイイ訳ではないのですが、寡黙で辛抱強い東北人がなぜこんな最悪な目に合わねばならなかったのか。岩手と宮城の親戚を訪問。胸に込み上げて来る悔しさを抑えながら体験談を聴きました。

高速道のサービスエリアやすれ違う車に"がんばろう!○○"のステッカーが貼られていました。応急⇒恒久へなのでしょうか各地で道路工事中でした。故郷仙台の郊外住宅地の屋根は今でもブルーテントがチラホラ。「これでも随分少なくなったヨ」とのこと。石巻の親戚に"義援金"のことを聴いてみました。子声で「ゼンゼン…」と片手を小さく振りました。ライフラインも瓦礫処理も手付かず。義援金もゼロ。なんと言うことでしょう。あの日からもう100日も立っていると言うのに…。

義援金はまだイイ方です。問題なのは復興金の使い道です。数兆円の利権が絡むのですから中央官庁と政治家の思惑は複雑です。そう簡単に大連合など出来ない訳です。復興への掛け声だけは大きいのですが実は党利党略・私利私欲。自分の利害や損得ばかり気にしています。特殊な進化を遂げた今の日本の上層部の特徴です。もっとも彼らを選んだのは私たちです。批判は出来ません。程度の差こそあれ同じように私たちもガラパゴス化しているのですからネ。

世界遺産に名乗りを上げた平泉中尊寺。その近くの衣川古戦場跡を通りました。鎌倉時代に藤原三代の基をつくった騙し討ちの場所です。奥州豪族安部一族を皆殺し。富を横取り。蝦夷地に源氏の勢力基盤を築いた戦いです。その昔、平安時代にも平泉近くの水沢で騙し討ちがありました。征夷大将軍坂上田村麻呂が大敗しながらも敵将を都へ連れて行き、皆殺し。横取り。蝦夷王アテルイの戦いです。東北は昔から中央から騙し討ちされ、泣き寝入りを繰り返してきた長い歴史があります。

今回の東日本大災害も中央政府の騙し討ち(?)とは言わないまでも"天災"だと言い訳しながら実は彼らが犯した大いなる"人災"ではないか。多くの東北人はそう思っていますヨ。特に福島原発は最悪です。このままでは岩手⇒宮城⇒福島の被災者の多くは泣き寝入りです。

阪神淡路大震災は幸いにしてヤル気のない首相(誰とは言いませんが)でしたので利権付きで官僚へ丸投げ。そのお陰で敏速な復興処理ができた。今回はどうでしょうか。生じっかヤル気ある首相なのでこの体たらくです。阪神淡路では1ヶ月で成立した復興基本法が今回は3ヶ月以上。次はたっぷり利権が含んだ美味しい二次補正予算ですから戦々恐々です。もし、今回の大震災が東海沖で起きたとしたらどうだったのでしょうか。東北のような"騙し討ち的"な後手の対処ではなかったかもしれません。寡黙で我慢強い正直な人々が住むが故に今も昔も泣き寝入り。このままで言い訳ありません。3月11日を「日本再生記念日」として後世に伝えてゆかねばなりません。帰り道、栃木の佐野インターで一休み。トイレを除き、店内全体が暗い。東電エリアに入ったことを実感しました。


※緊急出版・特別報道写真集『巨大津波が襲った3・11大震災』(河北新報社)は必見。東日本が再起するため…あの日に何が起きたのか。この一冊を見ずに語ることはできません。詳細は⇒ http://www.kahoku-ss.co.jp/

2011年5月21日土曜日

東洋の風がジャパン⇒コリアへ



久しぶりにカルフォルニアへ行ってきました。LAの郊外都市でサンディエゴへも近いオレンジカンティーです。サンタアナを核に幾つかの街と西海岸屈指の有名ビーチ(ラグナなど)がズラリ並ぶの高級住宅都市。初めて訪れました。 いい所ですね。

ビーチでのんびりする時間はなかったのですが、近くにあったショッピンセンターを覗いて見ました。まずは駐車場をブラリ。韓国車がチラホラで日本車はめっきり少ない。店舗中で目立つのは量販家電店。多くのスペースを占めているのが大型テレビコーナー。例の薄型デジタルがズラリ。目立つのはやはり韓国製です。日本製と韓国製が比較的に展示してあり、軒並み韓国製は30%以上安い。パソコンも携帯デンワも圧倒的に韓国製が多い。そして価格的にも断然優位。韓国パワーの凄さを実感しました。

知人から連れられ、人気上昇中だという繁盛レストランで夕食。予約が必要だと言うその店先にはズラリと長い列。日本料理店かと思いきやチョット違う。韓国料理&日本料理のコラボ・レストランだと言う。これがなんと美味い。サービスもイイ。日本では見かけたことのない不思議な寿司がいっぱい。なんと魚貝類ではなく野菜類の寿司。ヘルシーが"売り"なのだと言う。聞いて見るとオーナーは韓国系アメリカ人とのこと。LAからスタート。現在、カルフォルニア各地でチェーン展開中。大成功。近々、NYなど東海岸へも進出するのだそうです。あいにくカメラを忘れ、残念でした。

滞在中、気になったのは米国TVニュースでの日本に関する報道姿勢です。福島原発事故処理での死者の件。"被爆死"とは言わなかったが…。日本政府の"発表"を言葉通りには信用していない様子でした。

いろいろな風向きがジャパン⇒コリアへと変わり出している。30年前、ジャパンが今のコリアだったのでしょう。30年後…いや20年後…もしかして10年後…はチャイナそれともインド。時代の"風"は変化する。それを痛切に感じたカルフォルニアの日々でした。

2011年4月19日火曜日

船頭のいない船はどこへ行き着くのか


『船頭多くて船山に登る』という諺があります。ご存知の通り、この意味は、指図する人が多過ぎると統率がとれず意に反した方向へ事が進んだり、事が決まらず進まなかったりすることです。

現状の日本トップの状態を言い表しているようです。今の日本はリーダーがいないのか、リーダーが多過ぎるのか、とにかく指図が混乱しているようです。「○○対策本部」と称する司令塔が何と6つもあるらしい。それが事実なら、命令系統が複雑過ぎる。内容が重複するでしょうから現場が大混乱するのは当然です。

例えて言えば、二代目御曹司がトップで彼の学生時代のサークルの後輩・先輩が補佐役の会社。営業本部長の肩書きを持つ幹部が6名もいる会社です。この先成長する会社でしょうか。同業他社との競争に勝ち残れるでしょうか。資産がなければ遠からず倒産。資産があれば他社から吸収合併されるでしょう。いずれにしても先が見えない会社です。

日本のトップたちは、分刻みで本部会議を次々開いているとメディアは報じています。会議は踊り、船山に登る。問題は発生1ヶ月も経過しているのに未だに命令や指示の責任所在がハッキリ分からないことです。国難の一番の危機はそこにあるのかも知れません。

日本の復興と復活へ立ち上がってゆかねばならない重要な時です。対策本部長6名の"○○大臣"へぜひお願いしたい。日々、国民へ情報を発信してください。抽象的な掛け声の段階は終った。次は具体的な手段や優先順位を伝える段階です。BlogでもYouTubeでもInternet-TVでも何でもイイから本部長自らが生の声で伝えて欲しい。せめて会議での議案や検討・懸案の項目だけでもイイ。無いよりはマシです。いま何が決まっているのか、何が決まってないのか、などメッセージを流して欲しい。貴方がこんな時に本部長になったのには意味がある筈です。必然的な理由がある筈です。ですから政治家として「本懐」と受け止め、会議が踊っている場合ではありません。今こそ決断と実行を…。

「船頭多くて船山を登る」と同じような諺が西洋にもあります。「料理人が多すぎるとスープが駄目になる」(Too many cooks spoil the broth)といいます。船頭ぶる人や料理人ぶる人が多い場合の諺ですが逆の場合もある。つまり、大勢ヒトはいるのですが、一人の船頭も一人の料理人も実はいない。そんな場合はどうなるのか。船はどこへ流れてゆくのでしょうか。スープの味はどうなるのでしょうか。その事がとても不安です。

2011年4月12日火曜日

9.11と3.11 2つのパラダイムシフト



今から10年前、9月11日のNY多発テロ。当時、黒人初の国務長官パウエル氏は「USAは必ず復興する」だから「いつもと同じ生活行動を…」と連日TVで訴えました。決して"自粛しろ"とは言わなかった。彼は難しい言葉は一切使わず、誰にでも分かる日常語で語った。一方、10年後、今年の3月11日の三陸沖での大震災。日本の官房長官枝野氏は「未曾有の災害」だから「自粛を…」と訴えました。丁寧な語り口ですが難解な言葉や表現が多い。お役人が書いた原稿を読んでいる。かなり日本語達者な在日外人でも理解できないようで、外人記者クラブでは彼の会見後、毎回、解読セミナーが開設されるそうです。遠い昔、"全学連"のオルグ演説にどこか似ている。解説がないと理解できない。パウエル氏のように自分の言葉で外人にも分かるようにストレートに語ってほしい。ましてや福島原発の放射能汚染に至っては何がどの程度の危険なのかサッパリ分からない。政府のお抱え専門家集団である原子力安全保安院の会見に至ってはもっと分かりずらい。まるで科学用語の"直訳"ですからTV解説者の"意訳"が必要なほどです。残念ながら海外メディアの方が案外分かりやすいように思えてなりません。

9.11の米国と3.11の日本。この二つの国家的危機は人災と天災の違いがあります。被災規模は日本の方が数倍深刻で甚大です。なにせ地震と津波に加えて原発事故なのですから…。行方不明を含む死傷者は2万7千人(?)。日米間で違いはあるにせよ、一つハッキリ言えることは、この先の復興が後世に残るターニングポイントになることです。国民一人ひとりの国家や民族への考えをシッカリ持たねばなりません。現在の大ピンチを未来の大チャンスへ。まさに国家や社会の枠組みが変わるパラダイムシフトが起こったのです。

米国はその後、復興への矛先をテロリストへ。そのパトロンであるイラクへと向います。"大量破壊兵器"を保有しているに違いないとの思惑でイラク侵攻が始まります。泥沼化したその戦いは10年後の今も進行中(アフガン)。日本の復興はこれから始まります。矛先をどこへ向けるのか。深刻なのは福島第1と第2原発です。国連の原子力管理機関IAEAではソ連時代のチェルノブイリ原発事故(25年前)と同レベルと観ているからです。つまり、福島原発を廃炉にするには10年以上の長い時間がかかるという意味です。チェルノブイリ周辺には未だに退去避難者は戻っていません。とにかく500kmにおよぶ広範囲な東北太平洋沿岸の復興は険しくて長い道程になります。巨額な資金と遠大な努力が必要です。日本人一人ひとりが覚悟しなければなりません。これから日本をどうしたいのか。「民族」と「国家」と「経済」のために何が出来るのか。復興へ向けて考えねばなりません。

GANBARO NIPPON!

ちなみに、体を張って復興へ立ち向かったパウエル氏はその後、どうなったのか。ブッシュ大統領の取り巻き勢"ネオコン"と衝突。国務長官を辞任。政治家を廃業します。元軍人らしく潔い良い引き際でした。その結果、黒人初の大統領は彼ではなく、親子ほど歳が違うオバマ氏の登場までお預けになったのです。枝野さんはどうするつもりなのでしょうか。

2011年3月18日金曜日

"Fukushima Fifty's"の皆さんへ感謝!




今日であの日から1週間。地震・津波・原発事故の三重災害。被害規模は阪神淡路の5倍強。死者行方不明2万人(?)。避難者24万人。国難の危機です。TV各局は連日連夜、どの番組も報道視点は横並び。被災地・避難所・原発被爆。確かに深刻な事態ですから止むを得ません。

しかし、一方、海外のTVニュースでの報道視点はチョット違います。原発事故での水爆防止へ立ち向かう人々の姿。被爆の危険を省みず勇敢に任務を遂行する現地での東電社員50名(キャリア組はゼロとのこと)の様子を日々大きく報道しています。彼らを称して"Fukushima Fifty's"と言っています。そして"被爆避難"と称して成田空港から海外へ出国するセレブな日本人家族の様子を報道しています。逼迫する食料不足に耐え、精一杯の節度を守っている避難者の人々。真冬のような寒さに震えながら夜明けを待つ人々。双方を対比する報道視点の鋭さ。不思議なニッポン人を浮き彫りにしています。

"Fukushima Fifty’s"の陰に隠れている官僚天下り組の東電幹部のお偉いさん達は何処で何をしているのでしょうか。この1週間は止むを得ないとしても、これから先、この首都圏の経済活動の停滞をどう観ているのでしょうか。もしかして、今夜あたりは「困りましたナ・・・」などと自称大物政治家と"密談"しているのかも知れません。それも今回の計画停電エリヤから当初から外されている何処かの高級料亭で…。それからこの狭い国に700名強もいる国会議員の先生方は何処で何をしているのでしょうか。もしかしたらセレブな彼らはこの週末連休をハワイへ。もちろん"被爆避難"です。それも美人の私設秘書同伴で…。なんでことがあったらどうしますか。

TV各局のディレクターの皆さま。一局ぐらいは成田かホノルルで取材する勇気と気迫があって然るべきです。多局ばかり気にせず、追随ばかり考えず。もっと独自の視点と感性を持って報道して欲しい。未曾有の危機なのですから。

2011年3月14日月曜日

ツナミが日本を一掃?何とかしなければ!



未曾有の大災害。あまりに被害が甚大なので言葉を失います。仙台市のド真ん中で生まれ育った私は被災地に縁者や知人が多い。殆どが未だ連絡が取れず安否不明です。とても心配です。

地震規模M8.8⇒M9.0へ変更。それも諸外国の地震研究機関からの指摘だったと言うのですから心細い限りです。また、福島原発事故での避難範囲のなし崩し的な変更。水素爆発。状況判断の甘さを感じます。そして昨夜、深夜近くに公表された「計画停電」とやら。記者会見での鋭い質問への答弁の曖昧さ。時折、隠れ家(首相官邸)からチラリと顔を出すトップの説得力のない弁明。とても世界第三位の首脳国のトップには観えません。リーダーシップの欠如に腹立たしさを感じたのは私一人ではないはずです。

そして今朝の交通機関の大混乱。その後のプランやエリアの錯綜と変更。これがライフラインを司る大企業(東京電力)のリスクマネージメントの実態なのかと思うと背筋が凍る思いがします。 やっぱりこの国は偉い人ほど変、ガラパゴス化している。

ヨーロッパの知人からのメールで知ったことですがどこのTVニュース番組で大きく取り上げられているようです。殆どは日本への支援や応援メッセージとのことですが、中には「ツナミが日本を一掃」「巨大な自然が混迷する政治を払拭」と言ったタイトルもあったとのこと。残念無念。壊滅状態の被災地の方には本当に申し訳ない。不敬極まりない表現ですが、海外の一部では今の日本国の姿をそう観ているのでしょう。全く情けない。今に見ていろ…。この国難の時こそ団結を…。日本人の底力を発揮する時です。

2011年3月10日木曜日

いつか住みたいあの街のアパートメント



もし、好きな海外の街に住んでイイと言われたら、あなたならどこを選びますか。

私は迷わず南米ブラジルのリオデジャネイロを選びます。確かに北米アメリカのNYも魅力的です。NYは世界一刺激的な街です。が、人々の忙しなさと刺々しさがチョット煩わしい。その点、南米のリオは刺激的かつ人々のおおらかさノンビリさが何とも言えない。心地よい雰囲気があります。丁度、ホノルルとNYを足して割ったようナそんな不思議な魅力があります。

ブラジルにはこれまで縁があり、知人も多く、4回訪れています。100年前から大きな日本人街があった大都会サンパウロも確かに刺激的ですがメシャメシャ広い。丁度、北米のロスに似ています。その点、リオの市街地は狭い。端から端まで歩ける。食事も美味しい。女性もビーチもキレイ。その狭いエリアに世界の縮図がある。そう思えるほど多種多様な街並みがギューッと詰まっています。さすが物価は高いそうですがネ。

この時期になると南米最大の夏の祭典「リオのカーニバル」が話題になります。きらびやかな衣装に身を包み、軽快なステップで踊る女性たちが闊歩する大パレードが繰り広げられる。残念ながら、まだ一度も観たことはありません。今年の最終ステージに勝ち残ったのは12チーム。総勢4,000名がパレード出場。ブラジル保健省の発表だと、カーニバル期間中に8,400万個の避妊具を無料配布したとのこと。行政がそこまで心配する訳はやがて出産ラッシュがやって来るから…。その社会負担が大変なのだそうです。 草食性ヤングマンが多い今の日本。そこが違う。

それはともあれ、いつの日か、華麗なリオのカーニバルをこの目で観たいものです。